THE TOYSゴールデン☆ベスト
80年代後半、中性的で妖しげなルックスで人気を博していた本田恭章が、当時横浜を中心に一部で爆発的人気を得ていたTensawのメンバーらと結成したのがThe Toysだった。まずTensawは、非常にタイトでストレートな演奏で一級のライブバンドとしてマニアックなファンをつかんでいたバンドで、間違いなくこの時期のNo1ライブバンドだった。ただ彼らのオリジナル曲は演奏の疾風感に歌詞がうまく乗っていない印象があり、プレイのシャープさに較べて歌そのものがバタバタした印象があったのは否めない。またこの時期の本田は、アイドル視されていた事で何とか壁をブチ破ろうと必死にもがいていた時期だった。もともとロックに深く傾倒していた本田だが、周囲の状況がそれを許してくれなかった…という不運な部分もあった。この両者が振り子が中心点で止まるようにミートしたのがこのThe Toysだったわけだが、稚拙な歌唱はあるものの本田の水を得た魚のような躍動感がバックの演奏にうまく乗り、なかなかおもしろい存在となった。本田のVoは、その発声といい歌い廻しといい、当時世界を席巻していたデビッド・ボウイーやジャパンのデビッド・シルヴィアンを明らかに意識していたし、その意味では日本にグラムロックを定着させるいいチャンスだったはずだ。本田の意気込みとこのバンドの文句ない演奏を、もっとプロデュースする側が理解して後押ししてほしかったが、残念ながらこのthe toysは2年で解散してしまった。これが日本の音楽業界の現状なのだろう。
人造人間ハカイダー コンプリートDVD
本田恭章のファンで、彼が出演しているというだけの理由で(ミーハーですみません)購入しました。彼の演技は何とも微妙でしたが、(重ね重ねすみません)劇場版はカットしすぎでストーリー的にう〜ん?という感じでしたが、ディレクターカットの方は、ドラマがあってなかなか良かったです。結構単純なストーリー展開だったので、もう少し複雑でもと思いましたが、この単純さがいいのかも知れませんね。DVDではの撮影現場模様も見れて興味深く楽しめました。希少価値という観点からも購入して後悔はありません。