川のささやき~辻井伸行サントリーホールLIVE! [DVD]
ヴァン・クライバーンの表彰式で、クライバーン自ら舞台袖口まで伸行君をエスコートに行き、優勝杯を手渡した後彼をしっかり抱きしめ、いとおしそうにほおずりするする様に感動しました。ファイナルで「熱情」ハンガリー狂詩曲を演奏し終わった会場は全員総立ちのスタンディングオーベーションで、アンコールの拍手が鳴り止みませんでした。難しい音楽の技術論は評論家にまかせるとして、(彼のファンはクラシックを知らない素人が多い)と書いたレビューもありましたが、私は素人を感動できない音楽、演奏は意味がないと思っています。伸行君の演奏するピアノの一音一音には「命」がこもっています。音楽でこんなにも聞く人を感動させ幸せにする演奏家を私はあまり多くは知りません。どんな難曲も楽しそうに、そして何より幸せそうにピアノに向かい合っている伸行君を見ていると私も幸せな気持ちになってしまいます。彼のオリジナル「ロックフェラーの天使の羽」は名作です涙が出ました。debut
Love Letters of Great Men
映画"sex and the city" を観た方は気になったであらう偉人たちのラブレターの英文バージョンです。映画で使われたベートーベンのラブレターの最後の一節は本当に素敵です。その他にもたくさんの偉人たちのロマンチックな言葉が満載のラブレターがたくさん入っています。くさく聞こえてしまいそうな甘い言葉も英語ならすらっと読めちゃいます。人を愛するとこんなに切なくなったり愛おしくさせたり恋はすばらしいなぁってあらためて思いました。
ベートーベン交響曲第9番より 「歓喜の歌」 フリガナ付 CD対応版
歌詞が外国語の場合、どこの言葉でもカタカナルビはどうかと思う。
特に第九は特殊な楽曲で、老若男女が挑戦するし、ライフワークとして毎年歌う方もいる。
それだけにカタカナ独語をやってしまうとなかなか抜けないし、暗譜後は邪魔で仕方ない。
私は同じショパン社の、ルビなし譜が使い易くて人にも勧めています(巻末に詳しい発音と訳詩が出ています)。
そして余談ですが、シリーズの『パート別CD』はなかなか優秀です。
ソニーミュージックエンタテインメントの『カラオケ&合唱パート別レッスン』より断然良い。
パート別に4枚出ていますから、“みんなで1枚で済ます”ことは出来ませんが、クセのない歌い方なので、初心者で音取りからみっちりやりたい方にはショパン社のCDがいちばん向いていると思います。私は暗譜していますが、それでも毎年練習始めにはこれを引っ張り出して聴きます(笑)
あとは色々な第九をたくさん聴いて、ご自分の指揮者先生の解釈にいちばん近い演奏のCDで感覚を掴むことではないでしょうか。
ということで、今年も第九シーズン頑張りましょう〜♪
ピアノピースー002 エリーゼのために/ベートーベン
この曲が弾ければ初級卒業、という目安の曲、といった位置づけでしょうか。
ピアノピース難易度はB(初級上)です。
難しくない割に演奏効果の高い曲です。
有名すぎる曲ですし、この曲に憧れてピアノを始めた人、この曲を目標にしていた人など、思い入れのある人も多いことでしょう。
第一中間部が一番の難所なので、ここに一番時間をかけて練習し、しっかり弾けるようにすることが大事でしょう。
第二中間部の半音階下降も、しばしば出てくるパターンなので、きちんとマスターしておけば後々役に立ちます。
ところで後半部の半音階のところの最高音E7(e4)は、この曲が作曲された時代(1810年頃)のピアノで弾けたのでしょうか。
原典版等にも、何の注意書きもないのですが、E7の音はベートーヴェン最晩年のピアノでも、一部の楽器でしか出せませんでした。
(第20番までの「月光」「テンペスト」などを含む前期ピアノソナタの最高音は、全てF6(f3)まで。ワルトシュタイン、熱情のころやっとC7(c4)まで。ハンマークラヴィーアでは、イギリスのピアノの最高音C7にあわせて修正している記載もある)
テレーゼだかエリーゼだかに捧げる曲に、なぜこんな音域で書いたのか、不思議です。
(捧げた相手のピアノで、この音域を使えるとは限らない)
しかし、この点について言及した文献を見たことがありません。