火星人ゴーホーム (ハヤカワ文庫 SF 213)
SF作家ルーク・デヴロオが砂漠地帯の丸木小屋で新作SFの筋を考え出せずに苦心惨憺していると、身長1メートル弱の緑色のこびとが訪ねて来た。話を聞いてみると、どうやら彼は火星人で、クイム(一種の瞬間移動らしい)によって地球にやってきたらしい。ルークは幻覚かと思ったが、世界中に十億もの火星人が同時に来襲したことを知り、現実を受け入れざるを得なくなる。
火星人たちは目には見えるが、実体はなく触れることはできない。火星人たちは人間に肉体的な危害は加えないが、クイムと透視能力と毒舌と嘲笑によって、人間たちにあらん限りの嫌がらせをする。いたる所に出没し、個人の秘密を覗き、触れ回り、TVや映画の撮影を妨害し、自動車事故を誘発し、あげくの果てには国家の最高機密までばらし始めた。
世界は大混乱に陥り、人々の生活は荒廃を極めた。しかし実体を持たない火星人を殺したり追い払ったりすることは不可能で、地球人たちの努力は全て火星人たちの嘲笑の種になったのだった。
火星人たちは何故、突然現れたのか? 果たして火星人たちを追い返す方法はあるのだろうか? 世界中の人々があらゆる手段を試みる中、主人公ルークは彼なりの方法で問題の解決を図る・・・・・・
騒ぐのが好きでデリカシーのないアメリカ人の国民性を皮肉ると共に、虚飾に満ちた愚かしい現代文明社会を軽妙なユーモアを以て辛辣に諷刺する、フレドリック・ブラウンの傑作長篇。
マーズ・アタック! [DVD]
もうホントにだいすきです。
最初、おぉ! なんだかB級チックな宇宙人! などと思っていたのですが、
途中、
えっ・・・?! ここでこの人を?!
という衝撃的な出来事があり、この監督の倫理観ってどうなってるんだ?!
としばらく意味なくあたふたしてしまいました(笑)。
そして女宇宙人登場。ヤラれた。かなりすてき。とてもすてき。
自分が相手(宇宙人に限らず)に対して好意を持とうが敵意を持とうが、
絶対に埋められない相手との溝・断崖って、たぶん絶望的なことなのに、
だからなんだ? とばかりにそれぞれが勝手気ままに生存し、
その溝が笑えて楽しいです! だいすき。
映画監督の未映像化プロジェクト UNFILMED PROJECTS
通好みで癖のある監督(多分にアート系)から誰もが知ってる監督まで、色んな監督の実現しなかった映画について詳しく書かれている。そういった作品のシナリオや原案も抄録されていて、作り手のこだわりを強く感じる。
しかし、カラーページで珍しい写真を出来るだけ見せたかったからか、写真の上に細かい字が沢山書いてある。それが大変読みづらい。たとえビジュアル重視でも、もう少し読みやすいレイアウトに出来たと思うと、とても残念だ。
マーズ・アタック! [DVD]
SF(ホラー)映画マニア・オタクが狂喜するパロディ、オマージュ満載(!)
CG特撮描写バリバリ全開の過激で滑稽な侵略エイリアン物超大作。ハリウッド・スター(出演者)達を惜しみなく散々な目に遭わせる内容には拍手喝采であり、一癖も二癖もあるエイリアンのキャラがこれまた傑作、クライマックスにはグロ・グロ脳味噌炸裂スプラッター場面の連続でゲテ物マニア満足の展開あり。
今や知名度高い作品だが、万人受けする事もないカルト映画である。
マーズ・アタック!
ティム バートンの作品でも 一番好きだったりします。 ダニー エルフマンの中では 「マーズ アタック」と「ミッション インポッシブル」が好きなのですが、その他の作品は 正直 あまり好きには なれません。 CDを聴いていると、メインのテーマ曲は 結構 良いのですが、映画 本編を思い出すと、なんだか笑えてきます。