海軍兵学校物語 あヽ江田島 [DVD]
基本的には戦争映画というより青春映画です。ですが海軍兵学校を描いた映画が少ないので海軍ファンには貴重な資料です。製作年次が古いので役者の演技やせりふも当時の日本人の匂いが色濃く残っているせいか、とてもリアルに感じます。中でも一番海軍生徒らしかったのは姓名申告を行う教室での伍長(級長)かな?あのシーンが一番好きです。これぞ海兵という感じ。せも全体的には青春や友情がテーマなので少々甘ったるいのが残念です。個人的にはもっとシリアスで重厚な海兵映画が出来るといいのだけど、今時は女性の観客を呼べないと映画として成功出来ない事情があるらしくて、男の世界を描くのは難しいのでしょうね。
魁!!男塾 スタンダード・エディション [DVD]
他のレビューでも書かれてますが、とにかく富樫の照英さんがすべてにおいて文句なし!素晴らしいです。 後はナレーションの千葉繁さん。 この2人だけで買ってよかったと思えました。 他にキャラのビジュアル面に違和感がないのは、鬼ヒゲ、秀麿呂、田沢、松尾、江田島、飛行帽、飛燕(順番)ですかね。
主人公の桃役・坂口さんは話し方や雰囲気などよく桃を演じてられるとは思いますが、いかんせん宮下漫画のキャラを演じるには線が細過ぎます。映像作品である以上絵面がどうしても先に気になってしまいました。 伊達、明石(しかも弱すぎ。伊達のかませ犬扱い)、虎丸、月光は演技云々じゃなく見た目からすでに無理がありました。 特に虎丸、可愛い過ぎるんですよ…。
ただ、男塾の昭和臭い世界観や入塾式・2号生との対面式・日常の授業・油風呂・驚邏大三凶殺のエピソードに加え、秀麿呂と富樫のオリジナルエピソードまでを二時間弱にまとめた製作陣には拍手。 漫画を実写化して失敗だらけの昨今においては、ずいぶんまともな方だと思います。 監督・主演の坂口さんが作品のファンだからでしょうね。 リアルタイムで原作もアニメもカセット文庫もみてきたファンとしては買って後悔はなかったです。
最後に、この作品に中島知子が出てくる理由がまったくわかりません。 業界絡みの何かですかね? あったとしても、一視聴者的には知ったこっちゃないので困ったもんでした。
江田島海軍兵学校 究極の人間教育
戦後、海軍兵学校の卒業生が江田島で過ごした兵学校時代を回想した書物は沢山ありますが、本書が他と異なり興味深かった点を2点ほど挙げたいと思います。
1つ目ですが、著者の徳川宗英さんは大変ユニークなバックグラウンドをお持ちであることです。
徳川さんの生い立ちを簡単にまとめますと、1929年英国ロンドンに生まれる。田安徳川家第十一代当主。
兵学校解散後、学習院を経て慶応義塾大学工学部卒業。石川島重工業に入社、1995年退職。
つまり、徳川家の血を引く本物のサムライであるという事です。
「正真正銘の武士」が見た海軍兵学校が、大変わかりやすい言葉で書かれています。
2つ目は、最後の兵学校生徒(第77期)であったため、卒業はおろか、戦争にも行っていないという点です。
兵学校に入学後わずか4カ月余りで終戦を迎えたため、江田島での教育や生活にあまり否定的ではなく、当時の戦況なども含め、かなり中立的な見地から回想している点です。作品の全般を通して、著者にとって、江田島は良い想い出の方が多かったのだなと感じます。
暗い話題が続く内容だと、「あぁ、やっぱりそうだったのか。。。」と気持ちも沈みますが、そういった意味では本書の場合は、江田島教育の現代でも見習うべき優れた所にスポットを当てているため、こういう人たち(教育)が日本の戦後復興に一役買ったのだなと感心しました。
読みやすい内容で、数ある海軍兵学校の書物のなかでも、特に秀作だと思います。
海上自衛隊士官候補生 江田島の青春 [DVD]
珍しく、江田島にある、海上自衛隊の幹部候補学校についてのドキュメンタリです。
真実溢れる作品なので、海上自衛隊の幹部になりたい方々や、海上自衛隊に興味がある方々にも参考になる大事な作品だと思います。